準惑星エリスの動き



撮影日時:2019年12月27日 18:59から19:06にかけての3分露出2コマをコンポジット
2019年12月28日 18:22から18:33にかけての3分露出4コマをコンポジット
光学系:ミード25cmシュミットカセグレン,レデューサ使用 (1600mm, F6.3)
バーダープラネタリウムMoon&Skyglowフィルタ使用
ミードLX200赤道儀+Lacerta M-GEN にて完全自動ガイド
デジタルカメラ:ニコンD810A
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(4080×4080)変換
撮像サイズ…20×20mm
感度…ISO4000相当,ホワイトバランス…太陽光



準惑星エリス/(136199) Eris
軌道長半径67.781 au (101.40億km)
近日点距離37.911 au (56.71億km)
遠日点距離97.651 au (146.08億km)
離心率0.441
公転周期558.04年
撮影時のパラメータ:
赤経 (2000.0)01h 42m 21.5s
  →01h 42m 20.7s
赤緯 (2000.0)-02°01' 49"
  →-02°01' 43"
地心距離95.73 au (143.20億km)
日心距離96.02 au (143.64億km)
等級18.6等
撮影メモ: 準惑星エリス(Eris)は,2003年10月21日に発見された冥王星型天体(Plutoid)に属する太陽系外縁天体(Trans-Neptunian Objects, TNO)のひとつです。 冥王星(公転周期247年)のはるか外側,黄道面から43.8度も傾いた長楕円軌道を約558年の周期で公転しています。直径は2300km程度で,冥王星とほぼ同じと推定されています。 「エリス(Eris)」とはギリシア神話の戦争と不和の女神の名前で,2006年8月に冥王星に続く2番目の冥王星型天体として登録されました。
この写真は天球の北を上に向けており,撮影時のエリスの明るさは18.6等と非常にかすかで,くじら座の中央部を西北西の方向にゆっくり動いていました。 24時間の間隔を空けた2枚の画像から,角度にしてわずか15秒ほどの移動が確認できます。
現在,エリスは遠日点の近くに位置しており,アマチュア用の望遠鏡で撮影するのはかなり困難です。23世紀半ばの西暦2258年ごろに近日点を通過し,14等級まで明るくなります。




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