上海で観測した皆既日食(2009/7/22)


部分食の経過

撮影日時:2009年7月22日 (時刻は中国標準時,露出1/2000秒〜1/1000秒)
光学系:ボーグ45EDII,テレビューパワーメイト2.5X 使用 (812mm, F18.0)
ND8フィルタ使用
アイベルCD-1ポータブル赤道儀にて自動ガイド
デジタルカメラ:ニコンD80 (改造)
撮影地:中国・上海市奉賢区

カメラ設定:画質モード…JPEG-FINE (3872×2592)
CCD感度…ISO400相当


曇天下の皆既日食時の明るさ(∝2^露光量)の変化
(2017/9/6: ISO100相当に修正したグラフに差し替え)
ニコンD50+シグマ15mm EXフィッシュアイ
ISO200相当,中央部重点測光,プログラムオート撮影,12bit CCD-RAW記録
白いカーブは周辺減光効果を持つ太陽が欠けた面積比より計算される露光量の変化を示す。(日食前後の露光量LV0=15.4と仮定)



皆既前後の明るさの変化
※プログラムオート撮影した写真の露光量を調整し,肉眼で見た感覚に擬似的にそろえたもの
(各番号はグラフ中に示した番号に対応)



撮影メモ: 2009年7月22日,中国から奄美・トカラ列島地域にかけて観測された皆既日食を,上海郊外の杭州湾岸に遠征して観測を試みました。 しかし悪天候に阻まれ,皆既食が始まるまでの部分食が雲間から時折確認できたものの, 皆既食の約15分前からはほぼ完全に雲に覆われ,残念ながら観測することはできませんでした。
1枚目の写真は第T接触前から食分68%(皆既開始の24分前)までの部分食の経過です。

今回の日食は皆既帯の幅が200km以上もある「深い」皆既日食だったため,曇天下でも皆既中に非常に暗くなる様子が観測されました。
グラフは15mm魚眼レンズを付けたデジタルカメラでオート露出を行い,写野中央部の雲が一定の濃度に写るための露光量(ライトバリュー: LV)の時間変化を示したものです。 皆既が始まる約5分前から急激に暗くなり始め,最も暗くなったときの露光量は元より17段階小さくなり,明るさが約13万分の1(=1/217)になったことが確認されました。 感覚的には光害地での夜間と同じ程度となり,人の顔の判別が難しいほどでした。 そして皆既終了とともに再び急激に明るくなりました(9:51に降雨のため撮影中止)。2枚目の写真は皆既前後の明るさの変化を捉えたものです。 皆既中,画面下の建物のネオンサインが点灯しています。





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