春の星雲・星団めぐり
NGC4631, NGC4656(りょうけん座の系外星雲)


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撮影日時:2024年4月13日 23:05から24:40にかけての6分露出8コマコンポジットの
2フレームをモザイク合成
光学系:ミード25cmシュミットカセグレン,レデューサ使用 (1600mm, F6.3)
アイダスLPS-P1光害カットフィルタ使用
ミードLX200赤道儀+Lacerta M-GEN にて完全自動ガイド
デジタルカメラ:ニコンD810A
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(4080×4080)変換
撮像サイズ…20×20mm
感度…ISO4000相当,ホワイトバランス…太陽光



NGC4631/系外星雲,タイプSB(s)d III
赤経12h 42m 11.4s (2000.0)
赤緯+32°32' 39" (2000.0)
見かけサイズ15.5×2.7'
視線速度+683km/s
等級9.8等
距離2250万光年
所属する銀河群NGC4631銀河群
その他のIDUGC7865, MCG6-28-20,
CGCG188-16, PGC42637
Arp 281
NGC4656/系外星雲,タイプSB(s)m pec IV
赤経12h 43m 57.9s (2000.0)
赤緯+32°10' 18" (2000.0)
見かけサイズ15.0×2.9'
視線速度+683km/s
等級10.6等
距離2250万光年
所属する銀河群NGC4631銀河群
その他のIDUGC7907, MCG5-30-66,
PGC42863
撮影メモ: りょうけん座の南の外れ,コルカロリから6.5度ほど南南西に位置する,ユニークな形の系外星雲たちです。 右上がNGC4631,左下がNGC4656です。ともに銀河をほぼ真横から見た格好になっています。
ともに典型的な渦巻き銀河なのですが,互いの重力による相互作用により形がやや歪んでいるのがわかります。 NGC4631は長さ15.5分,約10等級で,6〜8cm程度の小望遠鏡でも細長く伸びた輪郭がよくわかります。NGC4656の方は10.6等でやや暗く, 中型の天体望遠鏡が必要です。漆黒の宇宙に浮かぶこれらの銀河を見ていると,2匹の魚が泳いでいる姿を想像してしまいます。
ともに銀河系からの距離は約2200万光年です。NGC4631のすぐ北に注目すると,NGC4627という小さなお伴の銀河が寄り添っていることがわかります。




NGC4565

NGC4725


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